Q.絵馬(えま)とは?|意味・由来

絵馬

「絵馬」は祈願、あるいはお礼参りの際に神社に奉納する絵を描いた板のことです。

絵馬の由来

もともとは神々に祈願する際に、生きた馬を奉献していました。その後これに代る方法として、土や木などで作られた駒形(こまがた)が奉納されるようになり、さらにかわって馬を板に描いた絵馬が奉納されるようになりました。

浜松市の伊場遺跡(いばいせき)から絵馬が出土しているように、絵馬を神に奉納する風習は、奈良・平安時代にはすでにあったことが確認されています。

大絵馬と小絵馬

絵馬には、大絵馬(おおえま)と呼ばれる主に専門の絵師が描いた大形のものと、小絵馬(こえま)と呼ばれる一般の奉納者などが描いた小型のものとがあります。

大絵馬は室町時代以降に作られ、奉納されるようになったとされ、絵画的にもすぐれており、絵馬堂に掲げられて鑑賞されてきました。

一方で小絵馬は、奉納者の祈願や信仰の内容を画題としたものが多く、拝殿内や境内の絵馬掛け(えまかけ)に吊るすなどされてきました。

室町時代以降には、馬以外の絵も描かれるようになりました。大絵馬には武者や歌人が描かれ、小絵馬には祈願の内容や神仏の姿、あるいは治したい病気の個所など、さまざまなものが書かれるようになりました。

現在では、一般に絵馬は小絵馬のことを指し、奉納するという目的以外にも、神社からの授与品やお土産として扱われることも多くあります。

絵馬のほかにもっと知りたい人は

ここまで絵馬について説明してきました。ほかにも知りたい方は、下記リンクから神社についての知りたいページをご覧ください。

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